2026-07-24
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介護保険の申請方法をわかりやすく解説|誰が・いつ・どこで・何が必要?
「親の介護が必要になったけど、介護保険ってどうやって申請するの?」「自分が要介護(ようかいご)になるかもしれない…」——そんな不安を感じていらっしゃる方のために、介護保険の申請方法をわかりやすく、やさしくご説明します。
・介護保険を利用できる人(被保険者)
・申請のタイミングと手続きの場所
・必要な書類と申請の流れ
・認定後のサービス利用方法
介護保険とは?
介護保険(かいごほけん)とは、40歳以上の方が加入する公的な保険制度です。介護が必要になったときに、住宅改修(住みやすい家に直すこと)や訪問介護(ホームヘルパーさんに来てもらうこと)などのサービスを、自己負担1〜3割で受けられる仕組みです。
介護保険は市区町村(市役所・区役所・町村役場)が運営しています。申請からサービス利用までの流れを、順を追って説明します。
1. 誰が申請できる?— 被保険者の条件
介護保険のサービスを受けられるのは、次の2つの条件に当てはまる方です。
- 第1号被保険者(だい1ごうひほけんしゃ):65歳以上の方。原因を問わず、介護や支援が必要と認定されればサービスを受けられます。
- 第2号被保険者(だい2ごうひほけんしゃ):40歳〜64歳の方。ただし、特定疾病(とくていしっぺい)(がん・脳血管疾患など加齢が原因とされる16の病気)が原因で介護が必要な場合に限りサービスを受けられます。
申請はご本人のほか、ご家族やケアマネジャー(介護支援専門員)が代わりに行うこともできます。
2. いつ申請する?— タイミング
申請のタイミングは、「介護や支援が必要になったとき」です。具体的には、次のような状態になったら申請を検討しましょう。
- 一人で歩くのが難しくなった
- 食事や入浴に手助けが必要になった
- 認知症(にんちしょう)の症状が出てきた
- 家事(掃除・洗濯・買い物)が難しくなった
「まだ大丈夫かな…」と我慢せずに、早めの申請がおすすめです。認定までに約30日かかります。困り始めたら、すぐに手続きを始めましょう。
3. どこで申請する?— 手続きの場所
申請は、お住まいの市区町村の役所(市役所・区役所・町村役場)にある介護保険課(かいごほけんか)または高齢者福祉課(こうれいしゃふくしか)で行います。
窓口がわからない場合は、役所の代表電話に「介護保険の申請をしたいのですが」とお伝えいただければ、担当部署につないでもらえます。
「介護保険担当」「長寿介護課」など、自治体によって部署名が違います。お住まいの役所のホームページでも確認できます。
4. 必要な書類は?
申請に必要な主な書類は以下の通りです。
- 介護保険被保険者証(かいごほけんひほけんしゃしょう):40歳になると送られてくる証書です。65歳以上の方には、お持ちの年金証書でも代用できる場合があります。
- 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など
- 医療保険者証(いりょうほけんしゃしょう):お持ちの場合
- 介護保険申請書:役所の窓口に用意されています。その場で記入できます。
- 主治医(しゅじい)の名前と連絡先:かかりつけ医の情報が必要です。
まずは窓口に行って相談してください。職員の方が親切に教えてくれます。足が不自由な方は、地域包括支援センター(ちいきほうかつしえんセンター)に相談すれば、職員が自宅に来て手続きの手伝いをしてくれることもあります。
5. 申請からサービス利用までの流れ
市区町村の窓口で申請書を提出します。ご家族が代わりに行くこともできます。
市区町村の調査員が自宅に来て、心身の状態を確認します。約30分〜1時間程度です。日常生活の様子(歩く・食べる・着替えるなど)について質問があります。
かかりつけ医が、健康状態についての意見書を作成します。申請時に主治医の情報を伝えておけば、市区町村が医師に依頼してくれます。
訪問調査の結果と主治医の意見書をもとに、コンピューターによる一次判定と、保健・医療・福祉の専門家による二次判定が行われます。
申請から約30日で、認定結果が郵送で届きます。認定には「要支援1・2(ようしえん)」と「要介護1〜5(ようかいご)」の7段階があります。
認定を受けたら、ケアマネジャー(介護支援専門員)に相談してケアプラン(介護サービス計画)を作成します。その後、実際にサービスを利用できます。
6. 申請にかかる費用と期間
- 申請手数料:無料です。お金はかかりません。
- 認定までの期間:約30日(標準処理期間)
- 認定の有効期間:原則として6ヶ月〜3年(状態によって異なります)
7. よくある質問(Q&A)
Q1. 申請してから認定が下りるまで、サービスは受けられないの?
申請した日までさかのぼってサービスを受けられる暫定ケアプラン(ざんていケアプラン)という制度があります。緊急に介護が必要な場合は、市区町村にご相談ください。
Q2. 認定に納得いかない場合は?
認定結果に不満がある場合は、都道府県の介護保険審査会(かいごほけんしんさかい)に審査請求(しんさせいきゅう)ができます。市区町村の窓口で手続き方法を教えてもらえます。
Q3. 引っ越したらどうなるの?
転出先の市区町村で新たに申請が必要です。ただし、前の市区町村での認定は転出後も一定期間有効です。引っ越しの際は、早めに新しい市区町村の窓口に相談しましょう。
この記事の内容は、2026年7月時点の一般的な情報です。介護保険の制度は市区町村によって細かいルールが異なる場合があります。また、個別の状況によって必要な手続きや利用できるサービスが変わります。実際の申請や手続きについては、お住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センター、または専門家(ケアマネジャー・社会福祉士など)にご相談ください。
まとめ
- 介護保険の申請は市区町村の役所で行います
- 申請できるのは40歳以上の方(65歳以上は原因を問わず対象)
- 申請は無料で、認定まで約30日かかります
- 必要なのは被保険者証・本人確認書類・主治医の情報
- 困ったら地域包括支援センターに相談すれば、自宅まで来てくれます
- 「まだ大丈夫」と思わずに、早めの申請が安心です
介護保険は、高齢者の暮らしを支える大切な制度です。手続きは少し面倒に感じるかもしれませんが、市区町村の職員の方が丁寧に教えてくれます。お一人で悩まずに、まずはお住まいの役所や地域包括支援センターに相談してみてください。