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2026年11月2日

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健康維持・介護予防のイメージ

物忘れが増えたら|認知症との違いとMCI(軽度認知障害)のサイン

「冷蔵庫を開けて、何を取りに来たのか忘れた」「知っている人の名前が、のどまで出てこない」。このような経験が増えてくると、「もしかして認知症では」と不安になるものです。

しかし、年齢を重ねれば誰でも物忘れは増えます。大切なのは、ふつうの物忘れと病的な物忘れの違いを知り、気になったときに早めに動くことです。この記事では、その見分け方と、その手前の段階とされるMCI(軽度認知障害)について、わかりやすく説明します。

1. ふつうの物忘れと認知症の物忘れの違い

一番わかりやすい見分け方は、「体験そのものを忘れたか、思い出せないだけか」という点です。

ほかにも、次のような違いがよく挙げられます。

また、本人が「物忘れがひどくなった」と自覚して心配している場合は、加齢による物忘れのことが多いといわれます。逆に、本人だけが気づかず、家族が心配しているケースでは、注意が必要なこともあります。

2. その手前の段階「MCI(軽度認知障害)」

MCI(Mild Cognitive Impairment)は、「年齢相応の物忘れよりは多いけれど、日常生活はほぼ自立して送れている」状態を指します。日本語では「軽度認知障害」と呼ばれます。

💡 ポイント
MCIは「認知症の一歩手前」と説明されることがありますが、必ず認知症に進むわけではありません。研究によって差はありますが、MCIの人のうち毎年およそ1割前後が認知症に移行する一方、同じくらいの割合の人が元の状態に戻ることも報告されています。

MCIの特徴としてよく挙げられるのは、次のようなものです。

ただし、MCIかどうかは、医師の問診や簡単な記憶のテスト(神経心理検査)で判断します。自分だけで決めつけないことが大切です。

3. 気づいたら早めに相談する理由

物忘れが気になったら、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。理由は主に3つあります。

  1. 治る原因が隠れていることがある…甲状腺(こうじょうせん)の病気、ビタミン不足、うつ病、薬の飲み合わせなどでも、物忘れのような症状が出ます。これらは治療で改善することがあります。
  2. 早くわかれば準備ができる…認知症は早期に発見することで、生活の工夫や支援制度の利用、運転やお金の管理の準備を、本人の意思を交えて進められます。
  3. 本人も家族も安心できる…「気のせい」と思って何年も悩み続けるより、検査を受けて状態を知るほうが、心の負担は軽くなります。

相談先は、かかりつけ医で構いません。「物忘れが心配です」と伝えれば、必要に応じて専門の医療機関(脳神経内科・精神科・認知症疾患医療センターなど)を紹介してもらえます。市区町村の地域包括支援センターでも、無料で相談できます。

⚠ 注意
この記事の内容は一般的な情報であり、診断ではありません。物忘れの程度や原因の判断、治療については、必ず医師などの専門家に相談してください。また、運転の可否や財産の管理など法律に関わることは、医師や司法書士・弁護士などの専門家にご相談ください。

4. 今日からできる予防の習慣

今のところ、認知症を確実に防ぐ方法は見つかっていません。しかし、リスクを下げる生活習慣は数多く報告されています。難しく考えず、続けられることから始めましょう。

5. 家族が気をつけること

家族は、問い詰めないことが何より大切です。「さっきも言ったでしょ」と責められると、本人は傷つき、外に出るのがおっくうになります。代わりに「一緒に探そうか」「メモに書いておくと安心だね」と、味方でいる姿勢を見せてください。

また、家族自身が抱え込まないことも大切です。地域包括支援センターや、家族の会(認知症の人と家族の会など)に相談すると、同じ立場の人と話せて気持ちが楽になります。

まとめ

物忘れを自覚して心配しているうちは、まだ大丈夫なことが多いものです。ひとりで抱えず、まずは身近な窓口に話してみてください。

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