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2026年10月31日

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健康・病気のイメージ

夜間頻尿とは?夜中に2回以上トイレで起きる原因と対策をわかりやすく解説

夜中に何度もトイレに起きて、ぐっすり眠れない——年を重ねると増える悩みです。これは夜間頻尿(やかんひんにょう)という症状で、「年のせい」とあきらめがちですが、転倒や骨折のきっかけにもなります。

先に結論から
・夜間頻尿は「夜、トイレのために1回以上起きる」こと。治療の対象は2回以上が多い症状です。
・原因は夜間多尿(尿の量が多い)・膀胱にためられない・睡眠が浅いの3つ。
・夜間2回以上あると転倒・骨折のリスクが高いと報告されています。
・水を飲まない対策は逆効果。寝る直前の飲水とお酒を控えるのが正解です。

どのくらい起きたら「夜間頻尿」?

医学的には「夜、排尿のために1回以上起きる」状態です。1回だけなら支障が小さいことも多く、2回以上が治療の目安。高齢者の40〜80%にみられます。2023年の国内調査(JaCS 2023)で夜中に2回以上起きる人は、次のとおりでした。

年齢男性女性
60歳以上39.8%24.7%
80歳以上58.1%38.2%

80歳以上では男性の約6割、女性の約4割。「自分だけがおかしい」わけではありません。

原因は3つに分けられます

① 夜間多尿(やかんたにょう)——尿の量そのものが多い

昼間は少ないのに夜だけ尿が増えるタイプです。高齢者の夜間頻尿では、この型と次の②を同時に持つ方が60〜70%。目安は夜間の尿量が24時間の尿量の33%を超えること(65歳超)。水分の取りすぎ、利尿剤、高血圧、糖尿病などが関係します。

② 膀胱に尿をためられない

膀胱の筋肉が加齢で弱ると、ためられる量が減ります。過活動膀胱(かかつどうぼうこう)では急に我慢できない強い尿意に襲われます。40歳以上の約12.4%が該当。男性では前立腺肥大症も関係します。

③ 睡眠が浅い

高齢になると眠りが浅く、尿意で目が覚めやすくなります。床にいる時間が長すぎることも原因になります。

今夜からできる4つの工夫

生活指導(水分や就寝時間の見直し、昼間の運動、就寝時の保温)で、1か月後に夜間の排尿が1回以上減った人が約半数という報告もあります。

  1. 寝る直前の水分、お茶・コーヒー・お酒を控える。ただし水分を極端に減らすのは禁物。脱水は熱中症や脳梗塞の危険を高めます。
  2. 利尿剤の飲む時間を自己判断で変えない。必ず医師・薬剤師に相談してください。
  3. 夕方の脚のむくみをケア。むくみは寝ている間に尿となって戻ります。日中に歩く、弾性ストッキングを使うなどの工夫を。
  4. トイレの動線を安全に。常夜灯・手すり・滑りにくいスリッパで転倒リスクを減らせます。
やってはいけないこと
・水を飲まないようにする……脱水になり、かえって体に悪い影響が出ます。
・「年のせい」と決めつけて受診しない……尿の症状がある人の受診率はわずか4.9%。治療で良くなる方が多い症状です。

受診の前に「排尿日誌」を

受診のときに一番役立つのが排尿日誌です。メモと、できれば計量カップを用意し、1〜2日分だけ記録を。医師は「夜間多尿か、膀胱の問題か」を判断しやすくなります。

受診の目安(泌尿器科またはかかりつけ医へ)
夜中に2回以上起きて困っている/急に我慢できない尿意がある/尿の勢いが弱く残った感じがする/尿に血が混じる・痛み・発熱(早めに受診)/夜中に転んだ・ふらつく

まとめ

※この記事は、済生会の疾患解説(夜間頻尿)、日本排尿機能学会「過活動膀胱診療ガイドライン第3版」、2023年下部尿路症状疫学調査(JaCS 2023)などの公表資料をもとに作成しています。前立腺がん・膀胱がんなどの病気が隠れていることもあり、この記事は診断や治療の代わりにはなりません。尿の症状や薬の飲み方については、必ず医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。水分制限や運動は、持病のある方は主治医の指示に従ってください。

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