2026年9月29日
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悪質商法・点検商法の手口と対策|高齢者が訪問販売の被害を防ぐ方法をわかりやすく解説
「無料で屋根を点検しますよ」と突然家に訪ねてきて、その場で高額な工事を契約させられる——このような相談が、高齢者のご家庭で増えています。電話での詐欺とは違い、家に来て直接話しかけてくるのが特徴で、「親切そうだったので断れなかった」という方がとても多いのです。この記事では、訪問販売の悪質な手口と、被害にあわないための身の守り方を、専門用語に解説を添えてわかりやすく説明します。
悪質商法とは?どんな手口があるのか
「悪質商法(あくしつしょうほう)」とは、相手をだましたり、断りにくい状況に追い込んだりして、不当に高い商品やサービスを契約させる商売のやり方です。特に高齢者は、次のような理由から狙われやすいと言われています。
- お金の蓄えがあると思われている
- 「親切にされたら断りにくい」と考えてしまう
- 契約のルールをくわしく知らないことがある
- 一人暮らしで、話し相手がほしいと思っている
特に多い4つの手口
1. 点検商法(てんけんしょうほう)
「無料で点検します」と言って家に上がり込み、「このままでは危険です」「今なら安くします」と不安をあおって、高額な工事や修理を契約させる手口です。屋根、床下、水回り、シロアリ点検などをかたることが多くあります。
2. 押し買い(おしかい)
「不用品を買い取ります」と家を訪ね、貴金属や骨董品(こっとうひん:古い美術品や道具)を、「価値が下がっている」などと言って、実際の価値よりずっと安い金額で無理やり買い取ってしまう手口です。
3. 次々販売(つぎつぎはんばい)
一度契約すると、次から次へと別の商品やサービスを契約させていく手口です。同じ人に何度も売りつけるため、気づいたときには多額の請求になっていることがあります。
4. 「儲かる」と誘う投資・健康食品の勧誘
「必ず儲かる」「飲めば病気が治る」などと、うまい話を持ちかける手口です。確実に儲かる話や、医薬品でないのに病気が治るとうたう話は、まず信用しないでください。
「無料」「今だけ」「特別に安くする」「あなただけ」という言葉が出てきたら、一度立ち止まって考えましょう。急がせるのは、冷静に判断させないための作戦であることが多いです。
被害にあわないための5つの約束
- 家に上げない:用件は「玄関先で」と伝え、室内に入れないようにしましょう
- その場で契約しない:「家族と相談してから決めます」と必ず伝えましょう
- 名前と連絡先を控える:訪問した業者の会社名・氏名・電話番号をメモしておきましょう
- はんこ・キャッシュカードを渡さない:その場で契約書に署名・押印すると、あとで断りにくくなります
- 家族やまわりの人にすぐ話す:一人で抱え込まず、誰かに相談することが一番の対策です
契約してしまったときは「クーリング・オフ」
「クーリング・オフ」とは、訪問販売などで契約した場合に、一定の期間内であれば無条件で契約をやめられる制度です。法律(特定商取引法:とくていしょうとりひきほう)で定められています。
- 訪問販売では、書面を受け取った日から8日以内が一般的です
- 契約書や領収書を用意し、「契約をやめたい」と書面(はがきや内容証明郵便など)で業者に通知します
- 商品を返品し、支払ったお金は返してもらえます
「不安をあおられた」「だまされた」などの場合は、クーリング・オフができたり、契約を取り消せたりすることがあります。業者が連絡に応じないときや、判断に迷うときは、すぐに消費生活センター(188=いやや)に相談してください。相談は無料です。
相談できる窓口
- 消費者ホットライン「188(いやや)」:お住まいの地域の消費生活センターにつながります。年末年始を除き、毎日相談できます
- 地域包括支援センター:高齢者の生活全般の相談窓口です。悪質商法の相談も受けられます
- 警察相談専用電話「#9110」:犯罪にあたる可能性がある場合の相談先です
相談するときは、契約書・領収書・業者の名刺・メモなどを手元に用意しておくと話が早く進みます。
まとめ
- 「無料点検」「押し買い」「次々販売」は高齢者を狙う代表的な手口
- 家に上げない・その場で契約しない・はんこを渡さないが基本
- 訪問販売は書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができる
- 8日を過ぎても、だまされた場合は取り消せる可能性がある
- 困ったときは「188」や地域包括支援センター、家族にすぐ相談する
悪質商法は、あなたの判断力を奪うために「急がせる」「不安にさせる」という方法を使います。少しでもおかしいと感じたら、契約する前に必ずご家族や消費生活センターなどの専門家に相談してください。
「こんなはずでは」と思ったときは、後ろめたく感じる必要はありません。だましに気づけるかどうかは、知識があるかどうかで変わります。この記事を読んで、ご家族やお友達にもぜひ教えてあげてください。