お墓じまい(墓じまい)の手続きと費用|進め方と注意点をわかりやすく解説
2026年8月22日 | カテゴリ: 終活
「お墓を守ってくれる後継ぎがいない」「遠くに住んでいてお参りが難しい」——そんな理由から、お墓を畳んで別の形に移す「お墓じまい(墓じまい)」を検討する高齢者の方が増えています。
この記事では、お墓じまいの手続きの流れや費用の目安、注意点を、専門用語をわかりやすく解説しながらお伝えします。
お墓じまい(墓じまい)とは?
お墓じまいとは、現在のお墓を解体・撤去して、そこに納められていた遺骨を別の場所(永代供養墓や樹木葬、納骨堂など)へ移すことをいいます。正式には「改葬(かいそう)」という手続きになります。
お墓じまいの最大の目的は、後継ぎがいない方や、家族に墓守の負担をかけたくない方のために、お墓の管理から解放されることです。
お墓じまい=お墓を解体して遺骨を別の場所へ移すこと。正式には「改葬」という手続きが必要。
お墓じまいの手続きの流れ
お墓じまいは、以下のような流れで進めていきます。慌てず、順番に進めることが大切です。
- 家族と話し合う:お墓じまいは家族全体に関わることなので、まずは親族とよく相談しましょう
- 移す先を決める:永代供養墓・樹木葬・納骨堂など、遺骨を移す場所を決めます
- お寺や霊園に相談する:現在のお墓がある寺院や霊園に、お墓じまいの意思を伝えます
- 承諾書(しょうだくしょ)を取得する:お墓の管理者から「お墓じまいを承諾する」という書類をもらいます
- 行政に改葬の届出をする:市区町村役場に「改葬許可申請書」を提出します
- 遺骨を取り出して移す:許可が下りたら、遺骨を取り出して新しい場所へ移します
- お墓を解体・撤去する:遺骨を移した後、お墓の石を撤去して更地に戻します
承諾書(しょうだくしょ)とは?
承諾書とは、お墓の管理者(お寺や霊園)が「お墓じまいをしてもよい」と認める書類のことです。改葬の手続きには、この承諾書が必須になります。お墓の管理者によっては、承諾書を出すのに手数料がかかる場合があります。
改葬許可申請書(かいそうきょかしんせいしょ)とは?
改葬許可申請書とは、遺骨を別の場所へ移すために、市区町村役場に提出する書類です。お墓がある市区町村の役場に提出します。承諾書と一緒に提出する必要があります。
・承諾書がもらえないと、お墓じまいができない場合があります
・お墓の管理者によっては、承諾書の発行に手数料がかかります
・改葬の手続きは、お墓がある市区町村の役場で行います
お墓じまいの費用の目安
お墓じまいにかかる費用は、お墓の大きさや地域、移す先によって大きく異なります。一般的な目安は以下の通りです。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| お墓の解体・撤去費用 | 20万〜50万円 |
| 遺骨の取り出し・移し替え費用 | 5万〜15万円 |
| 承諾書の発行手数料 | 1万〜5万円 |
| 移す先(永代供養墓など)の費用 | 10万〜80万円 |
| お寺へのお布施(ふせ) | 3万〜10万円 |
お墓じまい全体の費用は、総額で30万〜150万円程度かかるのが一般的です。移す先の種類やお墓の大きさによって大きく変わるため、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。
お墓じまいのメリット
- 後継ぎの負担を減らせる:子どもや親族に墓守を頼む必要がありません
- 管理費の負担がなくなる:年間の管理費や維持費から解放されます
- 遠方でもお参りしやすい:移す先によっては、自宅の近くでお参りできます
- 自分の意志で決められる:生前に準備することで、自分の希望を反映できます
お墓じまいのデメリットと注意点
- 費用がかかる:解体や移し替えにまとまった費用が必要です
- 家族の反対がある場合がある:親族の理解が得られないと進められないこともあります
- 承諾書がもらえない場合がある:お寺や霊園の事情で承諾が得られないケースもあります
- 一度決めると元に戻しにくい:お墓を解体すると、元の状態に戻すのは困難です
お墓じまいを検討するときのチェックリスト
- 家族とよく話し合う——反対意見がないか確認しましょう
- 移す先を複数比較する——永代供養墓・樹木葬・納骨堂などを見比べましょう
- 複数の業者から見積もりを取る——費用を比較して納得してから決めましょう
- お寺や霊園に事前に相談する——承諾が得られるか確認しましょう
- エンディングノートに記録する——家族が後で困らないように残しておきましょう
まとめ
お墓じまいは、後継ぎがいない方や、家族に墓守の負担をかけたくない方にとって、とても良い選択肢のひとつです。費用はかかりますが、長い目で見れば家族の負担を大きく減らすことができます。
ただし、お寺や霊園との話し合いや行政の手続きが必要で、家族の理解も欠かせません。焦らず、複数の選択肢を比較しながら、納得のいく形で進めることが大切です。
お墓じまいの手続きや費用について不安な点がある場合は、葬儀社や霊園の専門スタッフ、または終活カウンセラーに相談することをおすすめします。また、お墓や土地の権利関係、相続に関わる部分は、弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。