毎日暑い日が続いていますね。エアコンをつけていても、なんとなく体がだるい…そんなことはありませんか?
実は、高齢者は熱中症(ねっちゅうしょう)になりやすいと言われています。熱中症とは、体温が上がりすぎて体の調子が悪くなることです。のどの渇きを感じにくくなるため、気づかないうちに症状が進んでしまうのが特徴です。
この記事では、熱中症の症状や予防法、もしものときの応急処置をわかりやすくまとめました。ご家族と一緒に読んで、夏を元気に乗り切りましょう。
この記事は一般的な情報をまとめたものです。体調に異変を感じた場合は、必ず医療機関を受診するか、お近くの医師に相談してください。
なぜ高齢者は熱中症になりやすいのか
高齢になると、体のさまざまな機能が変化します。熱中症に関係する主な理由は次の3つです。
- のどの渇きを感じにくくなる:若い頃と同じ感覚で水分補給をしていると、知らないうちに水分不足になります。
- 体温調節機能が低下する:汗をかく量が減り、体内の熱を外に逃がしにくくなります。
- 暑さに対する感覚が鈍くなる:「暑い」と感じる温度の基準が変わってしまい、エアコンをつけるタイミングが遅れがちです。
「まだ大丈夫」と思っていても、実際には体に負担がかかっていることが多いです。意識して対策をとることが大切です。
熱中症の症状 — 軽度から重度まで
熱中症の症状は、段階によって変わります。早めに気づくことが何より大切です。
軽度(めまい・立ちくらみ)
- めまいがする、立ちくらみがする
- 筋肉がピクピクする(こむら返り)
- 汗がたくさん出る
中度(頭痛・吐き気)
- 頭がズキズキ痛む
- 気持ちが悪くなる、吐き気がする
- 体がだるくて動けない
重度(意識障害)
- 呼びかけに反応しない
- 体が熱くて触ると火照っている
- 歩くのがふらふらする
呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない、意識がもうろうとしている場合は、すぐに救急車(119番)を呼んでください。
今日からできる!熱中症予防7つのポイント
1. こまめな水分補給
のどが渇く前に、1時間にコップ1杯(約200ml)の水やお茶を飲みましょう。就寝前や起床後、お風呂上りにも忘れずに。汗をかいたときは、スポーツドリンクや塩分タブレットで塩分も補給すると効果的です。
2. エアコンを上手に使う
「もったいない」と我慢せず、室温が28度以上になったらエアコンをつけましょう。設定温度は26〜28度が目安です。扇風機やサーキュレーターを併用すると、部屋の中の空気がよく混ざって効率的に涼しくなります。
3. 室温をこまめにチェック
温度計を目につく場所に置いて、室温を確認する習慣をつけましょう。特に寝室やトイレ、お風呂場はエアコンが届きにくいので注意が必要です。
4. 通気性の良い服装
綿や麻(リネン)など、通気性の良い素材の服を選びましょう。首元が開いた服や、袖が短めの服がおすすめです。外出時は帽子や日傘も活用してください。
5. 暑い時間帯の外出を避ける
日中の暑い時間(10時〜16時)の外出はできるだけ控えましょう。どうしても出かける必要があるときは、日陰を選んで歩き、こまめに休憩をとってください。
6. 冷却グッズを活用する
首やわきの下、太ももの付け根には太い血管が通っています。ここを冷やすと効率よく体温を下げられます。冷感タオルや保冷剤を活用しましょう。100円ショップでも手に入る手軽なグッズがたくさんあります。
7. 一人暮らしの方は特に注意
一人暮らしの高齢者は、体調が悪くなっても周りに気づかれにくいというリスクがあります。毎日決まった時間に家族や友人に電話やLINEで連絡する習慣をつけましょう。自治体によっては、高齢者向けの見守りサービスもありますので、お住まいの市区町村の窓口で相談してみてください。
□ 朝起きたらコップ1杯の水を飲んだ
□ エアコンをつけている(室温28度以下)
□ 昼間は1時間に1回は水分補給した
□ 無理をせず、暑い時間帯は休んだ
□ 夕方も水分を忘れずに
もし熱中症になったら?応急処置の手順
「なんか変だな」と感じたら、すぐに次の処置を行ってください。
- 涼しい場所に移動する:エアコンの効いた室内や日陰に移動します。
- 服をゆるめて体を冷やす:ベルトやボタンを外し、首やわきの下、太ももの付け根を冷やします。保冷剤や冷たいタオルがなければ、うちわや扇子で風を送るだけでも効果があります。
- 水分と塩分を補給する:意識がはっきりしている場合は、ゆっくりと水やスポーツドリンクを飲ませます。意識がもうろうとしている場合は、無理に飲ませると誤って気管に入る危険があるので、絶対に飲ませないでください。
- 改善しない場合は医療機関へ:15分ほど経っても症状がよくならない、または悪化する場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。
・意識がない人に無理に水を飲ませる → 窒息の危険があります
・急に冷やしすぎる → 体が震えてかえって体温が上がることがあります
・「寝れば治る」と放置する → 症状が悪化する恐れがあります
まとめ
熱中症は正しい知識とちょっとした心がけで防げるものです。「まだ大丈夫」と思わずに、エアコンを上手に使い、こまめに水分をとることを習慣にしましょう。
特に今年の夏は記録的な暑さが予想されています。ご自身の健康はもちろん、お隣やご近所の高齢者の方にも、声をかけ合って助け合いながら、暑い夏を乗り切りましょう。
体調に不安があるときは、遠慮なくかかりつけの医師や最寄りの医療機関に相談してくださいね。